理事長メッセージ

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理事長メッセージ

はじめに

 「青年は高度社会への推進力であり、祖国日本の生成発展への道もまたわれわれ青年の双肩にかかつています。われわれはこの自ら誇りとする青年の意気と情熱を確信して互に団結して相助け、戒め、その知性と体力の向上によつて将来における経済社会を担うための用意をし、その指導力の養成に努め、もつてこの重責にこたえるため、こゝに徳島青年会議所を設立するものであります」との設立趣意書を掲げ、徳島青年会議所は1957年5月6日に誕生しました。68年間続いてきた青年会議所が目指す「明るい豊かな社会の実現」は不変的なものであり、地域に必要とされる組織であり続けるために行動力溢れる地域のリーダーを生み出していかなければなりません。時代の変化により、近年では個人や少数派の意見、多様性が受け入れられる時代となりました。それによって一人ひとりが考える「明るい豊かな社会」の形や地域が抱える課題は変わりつつあります。その変化に向き合うために、先輩諸氏が重んじてきた団結と互助の精神や伝統に敬意を払い、個の力を結集することで今以上に組織を成長させることが必要です。徳島に根差す我々は個人と組織の成長が徳島の発展に寄与するという自身の使命を再認識し、より良い徳島の未来を目指すために地域を牽引していく組織となることを目指し邁進する所存です。

組織が育む人財

組織が育む人財

 自己研鑽や産官学民に向けた事業を通して得られる、共通の目的意識や相互協力の精神は「目に見えない価値」です。青年会議所の活動において得られる経験は何ごとにも代えがたいものであり、この価値観を私たちは大切にしつつ活動をしています。共通の目的を持つことで切磋琢磨し、互いを認め合い、助け合いの精神を忘れず、苦楽を共にする経験こそが真の仲間たる絆を築きます。そして、メンバー同士で徳島への想いや青年会議所の歴史や存在意義を語りあうことで結束を固め、組織として理念を共有し活動することで能動的な青年経済人が多く育ちます。ビジネスの垣根を越えた活動は地域社会は勿論、国内だけではなく海外にも波及しています。私たちは国内外の団体活動を通して文化の交流も行うことで、地域価値の貢献に寄与していくことが必要であり、小さな活動を大きな運動につなぐことができる可能性を秘めています。会員一人ひとりが成長することで、地域のために挑戦を恐れることのない組織となります。青年会議所活動に主体性をもって取り組むことは、志を同じくする多くの仲間をつくり、理念と使命感を大切にすることで魅力ある会員が強い組織の基盤となります。人として成長することは個人だけでなく組織にも重要であり、互いに成長できる組織であり続ける協働の精神には、地域を巻き込み挑戦を続ける人財の育成が重要です。その運動の先には持続可能な地域の社会貢献があり、魅力あるリーダーが育つことは徳島の地域社会においても必要です。

未来につなぐ会員拡大

未来につなぐ会員拡大

 徳島の未来は徳島で住み暮らす私たちが切り開くものであり、地域の発展に貢献するために共に考え、行動を起こせる人財が必要です。全国的に青年会議所の会員数が減少している中、徳島青年会議所もその波に抗えず、近年の会員数は伸び悩んでいます。徳島青年会議所は地域のリーダーを生み出し続けるためにより一層の会員拡大に取り組む必要があります。
 青年会議所活動における魅力とは機会の提供であり、個人・地域・国際・ビジネスの4つの機会があります。会員一人ひとりがその経験を経て成長することで、青年会議所の魅力を広く発信することにつながり、徳島への想いと熱意によって会員拡大に取り組むことは一人でも多くの仲間が集います。また、組織に新たな価値観が加わることで、既成概念を打ち破るような力を発揮し、より大きな運動を起こせるようになります。私たちが地域の共感や信頼を得ることは新たな能動的な青年経済人により多くの影響を与え、個人の成長と地域への貢献を目指すことが会員拡大を成功に導きます。人が成長することで未来を見据え、夢と理想を掲げ仲間と協働することにより、地域を牽引するリーダーが育成されると信じています。会員拡大は徳島の未来への貢献となり、個の力を結集して更なる壁を乗り越えていく組織を目指すことは青年会議所の使命であり、その運動は徳島の未来に大きく貢献します。

政治と市民が地域の担い手を創る

政治と市民が地域の担い手を創る

 市民の政治離れは徳島に住み暮らす我々にとって大きな問題です。地域に関わる徳島青年会議所は政治に中立の立場として、市民に立候補者の政策とビジョンを広く伝える活動を行ってきました。しかし先の市長選挙では投票率が38.88%に留まり、選挙に対する意識が高くないことは明らかです。私たち青年会議所は地域の可能性を汲み取ることが重要となります。政治は市民のためであり、選挙は地域の代表者を選ぶ機会であり、市民も政治に参加し、主権者としてその意思を政治に反映させることのできる最も重要かつ基本的な機会です。そのために私たちは政策立案者の声を広く市民に届けるために公開討論会を開催する必要があります。選挙に関わることは徳島の未来を切り開く大切な一歩であるとともに、選挙が私たちの生活に関係していることを市民に伝える重要な機会です。地域社会の先を考えた建設的な意見を発信する必要があり、私たちが徳島の未来を語り合う場をもつことが住み暮らすまちを発展させる運動となり、選挙に参画する環境が意識改革につながります。政治参画する機運を向上させることで、地域の可能性をさらに広げることとなり、次世代と想いを共有することで徳島の未来が「明るい豊かな社会の実現」に一歩近づきます。まちの未来を語り、夢を共有することで行う積極的な運動は共感を生む強い協働になります。先人がまちを想い創造し、後人が夢を語るまちを目指すことが、より良い徳島の礎となる活動であると確信します。

徳島の魅力と若者が活躍できるまちの創造

徳島の魅力と若者が活躍できるまちの創造

 徳島県の人口は2015年頃では75万人規模だったのに対して2023年度では69万人台まで減少しており、直近8年間の平均で7千~8千人の人口が減少しています。日本全体でも少子高齢化が問題視される中、徳島もその例外ではなく、企業は人財の確保が急務となり、労働力不足による地域経済の縮小が懸念されています。また 豊かな自然環境、阿波踊りなどの伝統ある歴史文化があるにも関わらず、県民と他県から魅力を感じられていないのが現状です。青年会議所は地域の問題としてこの現状に向き合い、持続可能な地域にするためにも徳島の魅力と資源を再認識し、問題解決に努めることが重要です。徳島には工業の盛んな地域や世界と肩を並べる企業など、魅力ある企業も多数存在していす。また、豊かな自然環境のおかげで、昨今では移住する人も一定数存在しますが、人口減少における近い将来では縮小都市における社会基盤などを維持することが困難になる可能性があり、次世代にまで負の連鎖を負わせることになりかねません。私たちに求められることは挑戦であり、地域が変化に寛容でなくとも、私たちは運動を行うことでまちの未来を模索していくべきです。徳島青年会議所は外部団体との交流や諸先輩方が紡いできた産官学民との連携を活用し、市民が魅力を語り若者が活躍できるまちを目指すべきです。地域の魅力や想いを語れる人間が今後の徳島を担っていくべきであり、地域を担う人間が代表する産物や伝統文化を継承し、多様な生活様式や価値観を加えることで地域の進化に寄与するべきです。若者が輝き住み続けるまちを目指すことこそ持続可能な運動となります。ひと・まちを含めた社会の発展を目指し、可能性を最大限に発揮するために運動を行います。

結びに

結びに

 私は2018年度に入会して今日まで多くの人に助けられて今の私があります。青年会議所活動のみならず社業も同じで、人生とは助け合いの連続であり、その縁が円となり大きな力になります。相手を思いやる感情とは実社会の様々な場面で必要な要素であるとともに、互助という尊い精神こそ社会に求められる理念であり、利己的ではなく利他的な人物こそ青年会議所が生み出す地域のリーダーであるべきです。一人でできることには限界があり、目標に向かい協働して行動を起こし、個性を認め合い互助の精神を大切にすることで、組織の力はより大きなものに成長します。地域を牽引する青年団体である我々は、JAYCEEとして自覚を持ち、青年経済人として素晴らしい人格者として成長するべきであり、誇りをもって活動することを心に誓います。JCの3信条である「修練・奉仕・友情」を胸に秘め、先輩諸氏から受け継いできた歴史と功績を後世に伝え、理念と使命を掲げ個の力を結集し、協働することで徳島の未来を切り開くことが本当の地域貢献であると確信しています。

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